コラム

6弦ベースの世界へようこそ!超かっこいい6弦ベーシスト10選

6弦ベースの世界へようこそ!超かっこいい6弦ベーシスト10選

こんにちは、ベーシストのHaru(@HARU_BASSIS)です。

今日は少し個人的な内容になってしまうのですが、ここ近年注目している6弦ベーシストを10人紹介したいと思っています。
6弦ベースと無縁の方にとってはあまり面白くないかもしれませんが、ぜひぜひ最後まで読んでいただけると幸いです!

きっとこの記事を読み終わる頃には6弦ベースに対して興味を抱くでしょう!笑

こんな人に読んでほしい!
  1. 6弦ベースを持っている、弾いているベーシストの方
  2. 6弦ベースに興味があるけどイマイチ魅力がわからない方
  3. 超絶テクニック、超絶技巧の6弦ベーシストが好きな方

上のような方々は、ぜひ読んで見て下さい!(少々マニアックな内容ですが・・・笑)

それでは、6弦ベースの魅力と超絶テクニックで弾きまくる6弦ベーシスト10人をご紹介していきたいと思います。
ようこそ、6弦ベースの世界へ!!

6弦ベースとは?魅力やメリットについて紹介

6弦ベースとは?魅力やメリットについて紹介

通常のエレキベースは弦数が4本に対し、6弦ベースは弦が6本あります。
何故6弦ベースという楽器が誕生したのか気になりませんか?

そこで、6弦ベーシストを紹介する前に少し6弦ベースについておさらいしたいと思います。

6弦ベースとは?

6弦ベースと言うと「え~ただ弦が2本多いだけでしょ?」と思う方もいると思いますが、以外にも6弦ベース誕生の歴史は面白いものです!

ウィキペディア(Wikipedia)では6弦ベースについて以下のように書かれています。

コントラバスの様に弦を足して音域を拡張する概念の元、エレクトリック・ベースから発展した楽器。
1970年代後半、アンソニー・ジャクソンがケン・パーカーやカール・トンプソンなどに製作を依頼し、最終的にケン・スミスが完成させたものがエレクトリックベースの派生系としての世界初の6弦ベースとなった(当時工房にいたヴィニー・フォデラも製作を担当)。アンソニー本人はコントラバス・ギターと呼んでいるが、クラシックギターにも同名の低音担当ギターが存在するのに対し、6弦ベースは純粋なエレクトリックベースの発展形である。
引用元:Wikipedia「6弦ベース」

意外にも、6弦ベースはアンソニー・ジャクソン(Anthony Jackson)の一声から製作が始まり、一流の弦楽器製作家(ルシアー)であるケン・パーカー(Ken Parker)やカール・トンプソン(Carl Thompson)、ケン・スミス(Ken Smith)や後のフォデラ・ギターズ(Fodera Guitars)設立者であるヴィニー・フォデラ(Vinny Fodera)の手によって誕生しました。

アンソニー・ジャクソン(Anthony Jackson)が初期に使用していた6弦ベース

カール・トンプソン(Carl Thompson)やケン・スミス(Ken Smith)、フォデラ(Fodera)で多弦ベースが多く製作されているのは、この経緯が関係していると言えます。
やはり、6弦ベースとなると弦を張った際にネックにかかる負担も必然的に大きくなります。
そのため、通常の4弦ベースよりもシビアな製作がビルダーに求めらるため作りが精巧である必要があり どこのメーカでも簡単に製作できるといった代物ではないと言えます。

6弦ベースの魅力

6弦ベースの魅力

6弦ベースの魅力は、なんといっても「出せる音が多くなる」ことではないでしょうか。

4弦ベースと比較してさらに弦が2本多くなっており、主なレギュラーチューニングは上から順に「B-E-A-D-G-C」となります。
つまり通常の4弦ベースに音が低い「LowB」弦と音が高い「HighC」弦を足したと考えるとわかりやすいかもしれません。

6弦ベースの指板図

6弦ベースは4弦ベースより2本弦が多くなっているので難しさは「1.5倍」などとよく言われるのを耳にしますが、決してそんなことはありません。笑
僕が始めて6弦ベースを弾いたときの印象は「別の楽器だ・・・!」といった感じでした。

4弦ベースに「LowB」弦を足した5弦ベースであれば、そこまで持ち替えたときの違和感はないように感じられます。
強いて言えば「ピッキングする際の親指の位置」や「弦が増えたことによるミュート」程度でしょう。

ですが、6弦ベースの場合はG弦の下に「HighC」弦があります。
これが凄く厄介で、右手のフィンガリング、運指が全て一つ上にずれます。
言葉で書くと簡単なように思えますが、実際に弾いてみると中々難しいもので慣れるまで時間を要します。(僕はそうでした)
慣れてしまえば、全く問題なく弾けますし、むしろ通常の4弦ベースでは少々物足りなく感じるものです。笑

そういった意味でも、6弦ベースは音幅の上昇、コード弾きやアルペジオ奏法など通常のエレキベースではあまりしない考え方や奏法など可能性がたくさん詰まっています。
プレイヤーにとっても6弦ベースを使うことでスケールやコードなどの意識もしやすくなりますし、プレイの幅が広がるのが魅力です!

6弦ベースのメリット&デメリット

6弦ベースのメリット&デメリット

6弦ベースの歴史と魅力について書いてきましたが、少し6弦ベースの知識は深まったでしょうか?
僕自身、あまり理解しないで「弾きたい曲がある!あ、でも6弦必要なのか・・・。6弦弾くしかない!」みたいな単純な気持ちで弾いていたこともあったので、書きながらとても良い勉強になっています!笑

それでは次に、実際に6弦ベースを持っている僕だからこそ言える6弦ベースのメリットとデメリットをお伝えしていければと思います。
決して4弦や5弦、6弦それぞれのベースを贔屓したりDisるわけではないので、あくまで参考程度に読んでいただけらたと思います!
メリット、デメリットは演奏する人によって違ってくると思いますので、あくまで僕自身が感じたことをそのまま書いていきたいと思います!

  • 使える音と弦が増えることでプレイの幅や奏法の幅が広がり、やりたいことの実現や可能性が広がる
  • HighCがあることでベースラインだけではなくメロディーラインや他パートのフレーズが弾けるようになる
  • 4弦ベースと比較して縦のボックスを意識しやすくなるためスケールやコードなどの理論を理解しやすい
  • 弦が増えることに比例してネックも太くなるためベースの重量が上がり演奏時に重いと感じる
  • 弦が増えてることでストレッチが厳しくなり右手の運指やフィンガリングが慣れるまで難しい
  • 多弦ベースを製作しているメーカーが少ないため6弦ベースという楽器自体が少ない上に値段も高い

ざっと書きましたが、メリットとデメリットは以上のような感じです。

Haruの愛機は「Ken Smith(ケン・スミス)」6弦ベース

6弦ベースについては少し理解が深まりましたか?

僕は当時「ダーティ・ループス(Dirty Loops)」のベーシストである「ヘンリック・リンダー(Henrik Linder)」に憧れていたこともあり、ケン・スミス(Ken Smith)製の6弦ベースを購入しました。

Haruが使用しているKen Smith(ケン・スミス)の6弦ベース
Haru
Haru
Ken Smithはいつか買うのが夢でした・・・!
ミドルの強いケロっとしたサウンドも好みですが、とにかく杢目好きの僕にはルックスが堪りません!

「ヘンリック・リンダー(Henrik Linder)」はスウェーデンにあるギター工房のマッティソンベース(mattissonbass)製の6弦ベースを使っており「ダーティ・ループス(Dirty Loops)」の曲も6弦ベースでないと出せない音やフレーズが盛りだくさんでした。
コピーしていく過程で6弦ベースの世界にどっぷりはまり様々な6弦ベーシストの動画やフレーズを研究しました。
総じて言えるのが、6弦ベースを使っているベーシストは個性が強いことです。

そのようなオリジナリティ溢れるフレーズや4弦ベースでは弾けないアレンジを聴き、感銘してコピーするのがとにかく楽しいんです!

そういった意味でも、6弦ベースには魅力がたくさん詰まっています!
「魅力的だから6弦ベースを使いましょう!」的な営業トークは言いませんが、新たな音楽性やプレイや奏法の幅を広げたいというのであれば、是非おすすめです。

ただ、残念ながら未だ世の中にあるほとんどの曲は4弦ベースで弾けてしまうのも事実です・・・。
せっかく6弦ベースを購入しても4弦ベースで弾けるフレーズばかり弾いていては楽しくありません。
そのような際はフレーズの幅を広げてみたり、思い切ってコード弾きやアルペジオ奏法などにもチャレンジしてみるといいでしょう。

きっとそのようなアレンジが後々に自分の個性になってくると思います。
6弦を使う理由として常に「自分のやりたい音楽、弾きたい音楽を具現化するための象徴」として考えると良いです!

超絶技巧!かっこいい6弦ベーシスト10選

超絶技巧!かっこいい6弦ベーシスト10選

さあ、ここからはお待ちかねの注目6弦ベーシスト10人の紹介です!

僕がジャズやフュージョンなどの音楽が好きということで、ピックアップするベーシストが少し偏ってしまいますが、最後までお付き合いいただければと思います。
ロック・ベーシストについてはまた今後記事を書こうと思うので、少しお待ち下さい!

それでは見ていきましょう!
超絶技巧!テクニック好きには堪らないスーパーベーシストが満載です!

1.アンソニー・ジャクソン(Anthony Jackson)

アンソニー・ジャクソン(Anthony Jackson)

プロフィール

本名、アンソニー・クレイボーン・ジャクソン(Anthony Claiborne Jackson)はアメリカニューヨーク州ニューヨーク市出身のエレクトリックベース奏者です。
6弦ベースの誕生の鍵を握っているキーパーソンとだけあって6弦ベース(コントラバス・ギター)の奏者として知られています。
ジャズやフュージョン、R&Bなどのジャンルで主に活躍しており、共演したミュージシャンも数多く30年以上のキャリアを持っています。
様々なアーティストから支持を受けており、同業者であるベーシストからも多くリスペクトされるなど、スタジオミュージシャンとしては間違いなく世界トップ、歴史上トップの人間と言えます。
レコーディングやセッションワークが多い中、日本人アーティスト「矢野顕子」さんや「上原ひろみ」さんなどとの共演で定期的に来日しています。

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Fodera Anthony Jackson Presentation

Fodera Anthony Jackson Presentation

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2.ヘンリック・リンダー(Henrik Linder)

ヘンリック・リンダー(Henrik Linder)

プロフィール

スウェーデン出身の3人組バンド「ダーティ・ループス(Dirty Loops)」のベーシスト。
メンバーの3人共、欧州最古の音楽学校であるソードラ・ラテン音楽学校からスウェーデン王立音楽アカデミーを卒業しています。
そんな彼ら「ダーティ・ループス(Dirty Loops)」の音楽を聞くと「音楽をやりたくなるか、止めたくなるか。」とまで言われ、日本でも話題となり「スッキリ!!」や「あさイチ」などの出演、ライブを行いブームとなりました。
そんなバンドで一際目立つモヒカンヘアーのパンキッシュなスタイルでベースを弾くのが「ヘンリック・リンダー(Henrik Linder)」です。
6弦ベースから繰り広げられる超絶テクニックとアイデアの数々で、今までのベースとはまた違ったグルーヴを生んでいます。
音選びやフレージングのセンスもそうですが、指弾き、スラップ、タッピング、アルペジオ、パームミュートなどありとあらゆる奏法から出音される細かいニュアンスは必聴です。
「ダーティ・ループス(Dirty Loops)」意外にも弟のエリック・リンダー(Erik Linder)と共にフュージョンバンド「リンダー・ブラザーズ(Linder Brothers)を結成し、活躍しています。

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mattissonbass HENRIK LINDER SIGNATURE

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3.サンダーキャット(Thundercat)

サンダーキャット(Thundercat)

プロフィール

サンダーキャット(Thundercat)ことステファン・ブルーナー(Stephen Bruner)は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州ロサンゼルス出身のベーシスト、音楽プロデューサー、及びボーカリストです。
ソロ活動の他に、フライング・ロータス(Flying Lotus)やスイサイダル・テンデンシーズ (Suicidal Tendencies)などの作品にも参加していることで知られています。
人気ラッパーのケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)の作品にも参加しており、最近では惜しくも亡くなったマック・ミラー(Mac Miller)の作品に参加し話題となりました。
ドラマーである父のロナルド・ブルーナー(Ronald Bruner)と兄のロナルド・ブルーナー・Jr(Ronald Bruner Jr.)を家族に持ち、音楽一家で育ち幼少期からベースを演奏していたようです。
指弾きはもちろん、叙情的で浮遊感あるフレーズをコード弾きやアルペジオで弾き(さらに歌います笑)、6弦ベースの新たな在り方を発信している一人とも言えます。
上手いとか下手とかではなく、とにかくセンスがありサンダーキャット(Thundercat)の奏でる音楽と世界観には引き込まれます。
ベーシストであれば皆ご存知のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)のライヴにゲスト参加し、フリー(Flea)に「サンダーキャットはヤバい!」と紹介されるなど、現代の天才ベーシストとして君臨しています。

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Ibanez TCB1006 ALM

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4.アラン・カロン(Alain Caron)

アラン・カロン(Alain Caron)

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アラン・カロン(Alain Caron)はカナダのケベック州出身の6弦ベーシストです。
北米ではカリスマ的存在の人気ベーシストの1人であり、国外でもアラン・カロン(Alain Caron)をリスペクトする人は止まりません。
11歳からベースを弾いているらしく、トレードマークとも言えるF Bass(エフベース)でバキバキのロータリースラップを連発します。
また、フレッテッドベースだけでなく、指板からフレットを排除したフレットレスベースで柔らかいベースソロを弾くなど何でもできるハイテクベーシストです。
1976年~1992年の間はギターのミシェル・カッソン(Michel Cusson)とドラムのポール・ブロックー(Paul Brochu)と共に「ユーゼブ(Uzeb)」というジャズ・フュージョンのトリオバンドで活躍していました。
現在はアラン・カロン(Alain Caron)名義のソロ活動が多いですが、スラップ、指弾き、フレットレスと超絶テクニックを聴くことができます。

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F-bass Alain Caron BN6

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5.アダム・ニッティ(Adam Nitti)

アダム・ニッティ(Adam Nitti)

プロフィール

アダム・ニッティ(Adam Nitti)はアメリカのテネシー州ナッシュビルに拠点を置く6弦ベーシストです。
これまでに自身のレーベルである「Renaissance Man」から5枚のソロアルバムをリリースしており、過去20年以上に渡ってベーシスト、そしてスタジオミュージシャンとして活躍しています。
今までに共演したアーティストも様々であり参加したプロジェクトではグラミー賞を受賞、あるいはノミネートされたアルバムも存在する。
2012年には会員制のオンラインベース教室「AdamNittiMusicEducation.com」を立ち上げ、基礎から実践までのレッスンやライブ形式でのマスタークラスを提供している。
第一線の演奏家から直接指導を受けられるマスタークラス(公開レッスン)他、Belmont University’s School of MusicやAtlanta Institute of Musicなどの非常勤講師も務めており多方面で活躍している。
また、ヴィクター・ウッテン(Victoer Wooten)主催の「Wooten Woods」やジェラルド・ビーズリー(Gerald Veasley)主催の「Bass Boot Camps」においてインストラクターも勤めており、世界中のベースイベントやベースキャンプにおいて演奏や公演などを行っている。

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Ibanez ANB1006

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6.アンソニー・クローフォード(Anthony Crawford)

アンソニー・クローフォード(Anthony Crawford)

プロフィール

アンソニー・クローフォード(Anthony Crawford)はアメリカのテネシー州メンフィスのベーシスト、ソングライター、プロデューサーです。
父親でドラマーでもあるヒューバート・H・クローフォード(Hubert H. Crawford)と叔父でサックス奏者のハンク・クロフォード(Hank Crawford)を家族に持ち、音楽一家で生まれたことで幼少期から楽器を演奏していたようです。
14歳のときには既に周りから「天才」と称され、アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル出身の歌手、女優であるベット・ミドラー(Bette Midler)バンドで演奏したようです。
その後も拠点であるメンフィスの合唱団や教会などのゴスペルでベースを演奏し腕と才能を磨き、著名なプロデューサーに発掘された後、2000年にはアメリカ合衆国の政治家であり大統領を務めたビル・クリントン(Bill Clinton)の民主主義条約でベースを演奏するよう求められた経験を持ちます。
その波紋もあり、2002年にはアメリカで莫大な人気を誇るスポーツのバスケットボール「NBA」でアイコンと言える存在の「シャキール・オニール(Shaquille O’Neal)」とバーガーキング(Burger King)のCMに登場したり、シンガーソングライターのジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)との演奏など多方面で活躍しました。
また、2004年には伝説のR&Bグループとも言われる「シャラマー(Shalamar)」でベーシストとして活動し、リードボーカルでフロントマンであるハワード・ヒューイット(Howard Hewett)とツアーとDVDリリースも行っています。
その後はメンフィスからロサンゼルスへ移り、デビューソロアルバムとなる「Urban Jazz」をリリースしLAの音楽シーンで幅広く活躍しています。
最近では、超絶ドラマーであるヴァージル・ドナティ(Virgil Donati)のグループ参加や、カリフォルニアのプログレッシヴ・インストバンドCHON(チョン)のスタジオ・ベーシストを務めるなど話題となりました。

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Roscoe LG 3006

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7.フェリックス・パストリアス(Felix Pastorius)

フェリックス・パストリアス(Felix Pastorius)

プロフィール

フェリックス・パストリアス(Felix Pastorius)はアメリカのエレクトリックベース奏者です。
ベーシストならご存知の「ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)」の息子であり、彼の偉大なる遺伝子を継承しているです。
当初はベースではなく、バイオリンとピアノのレッスンを習っていたようで、10歳からベースに転向したようです。
主に影響を受けたベーシストは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)の「フリー(flea)」やプライマス(Primus)の「レス・クレイプール(Les Claypool)」、「ヴィクター・ウッテン(Victoer Wooten)」、「オテイル・バーブリッジ(Oteil Burbridge)」「ジョン・パティトゥッチ(John Patitucci)」と公言しています。
16歳の時には父親である「ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)」が活躍していたバンドの「ウェザー・リポート (Weather Report) 」でパーカッションを務めていた「ロバート・トーマス・ジュニア(Robert Thomas Jr.)」のトリオのメンバーとなり活躍しました。
その後もサックス奏者である「ジェフ・コフィン(Jeff Coffin)」や技巧派女性ドラマーの「シンディ・ブラックマン(Cindy Blackman)」などとも仕事を共にし、2012年から2015年まではアメリカのジャズ・フュージョン・グループで大御所の「イエロージャケッツ(The Yellowjackets)」で前ベーシストである「ジミー・ハスリップ(Jimmy Haslip)」から変わり話題となりました。
最近では、双子の兄弟で兄でありドラマーでもある「ジュリアス・パストリアス(Julius Pastorius)」やニューヨークで活動中のベーシスト「マイク・ベンディ(Mike Bendy)」と活動を共にしています。

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Fodera Emperor II 6 Strings Felix Pastorius Custom

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8.ジミー・ハスリップ(Jimmy Haslip)

ジミー・ハスリップ(Jimmy Haslip)

プロフィール

ジミー・ハスリップ(Jimmy Haslip)はアメリカのニューヨーク州出身のベーシスト、コンポーザー、音楽プロデューサーです。
前述した「ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)」の息子であるフェリックス・パストリアス(Felix Pastorius)加入前にアメリカのジャズ・フュージョン・グループの「イエロージャケッツ(The Yellowjackets)」でベーシストを務めていました。
その他にも、セッション・ミュージシャンとしても活躍しており数多くのミュージシャンをサポートしています。
ジミー・ハスリップ(Jimmy Haslip)は左利きのベースプレイヤーであり、使用ベースに関しては通常のレフティーモデルではなく右利き用のベースと弦の並びが同様となっています。
つまり、低音弦が下であり、高音弦が上という通常とは異なる仕様になっています。
右利き用のベースをそのまま左持ちにして弾いてるといっても過言ではなく、そんな難しい仕様のベースで縦横無尽にメロディーフレーズやアドリブを弾くジミー・ハスリップ(Jimmy Haslip)は正にオンリーワンの存在であると言えます。
最近では、故プリンスが認めたベーシストとして注目を浴びている左利きのベーシスト「モノネオン(MonoNeon)」もジミー・ハスリップ(Jimmy Haslip)同仕様でベースを弾いています。

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Roscoe LG3006

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9.ネイザン・イースト(Nathan East)

ネイザン・イースト(Nathan East)

プロフィール

ネイザン・イースト(Nathan East)はジャズ・フュージョンをメインに活動しているアメリカ合衆国のベーシストです。
今までにジョージ・ハリスン(George Harrison)やフィル・コリンズ(Phil Collins)、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)、エリック・クラプトン(Eric Clapton)、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、ダフト・パンク(Daft Punk)など錚々たる著名アーティストと共演している売れっ子ベーシストです。
スタジオ・ミュージシャン、サポートミュージシャンとして売れっ子でありながらもスムーズジャズ・フュージョン界のスーパーバンドである「フォープレイ(Fourplay)」の創立メンバーとして30年近くも活動を続けており、現在も活躍しています。
2014年には自身の名を冠した初のソロ・アルバム「NATHAN EAST(ネイザン・イースト)」を発表し、日本のシンガーソングライターである小田和正もプロジェクトに参加したことで話題となりました。
また、同アルバムは第57回グラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・インストルメンタル」にノミネートされるなど、ソロ活動でもその才能を発揮しています。
2017年にはソロ2作目となる「Reverence(レヴェランス)」を発表し、日米ビルボードのジャズ・アルバム・チャートでそれぞれ初登場第1位を獲得するなど活躍しています。

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Yamaha TRB-6 Nathan East Custom

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10.ジョン・パティトゥッチ(John Patitucci)

ジョン・パティトゥッチ(John Patitucci)

プロフィール

ジョン・パティトゥッチ(John Patitucci)はジャズ・フュージョン界で活躍するアメリカ合衆国のベーシスト、作曲家、音楽家です。
生まれはニューヨーク市のブルックリンでイタリア系の家系で、10歳からエレクトリック・ベース、15歳からアコースティック・ベースを演奏するようになりました。
スタジオ・ミュージシャンとして今までに数多くのセッションに参加しており、B.B.キング(B. B. King)やジョージ・ベンソン(George Benson)のバックバンドとしてベーシストを務めました。
ジョン・パティトゥッチ(John Patitucci)の活動で特に有名なのがピアニスト、キーボーディストとして大御所である「チック・コリア(Chick Corea)」と共に活動している「エレクトリック・バンド」と「アコースティック・バンド」です。
エレクトリック・バンドではエレクトリック・ベースを演奏し、アコースティック・バンドではアコースティック・ベースを演奏しておりますが、ベースを持ち替えても腕が落ちることなく同様のテクニックやセンスを魅せたことから、当時新人でありながらも「天才」と称されました。
現在も、エレクトリック・ベースとアコースティック・ベースの両刀使いとして不動の地位を確立しています。
また、チック・コリア(Chick Corea)のプロジェクト参加後も大御所との共演は続き、ジャズのサックス奏者である「ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)」 やジャズ・ピアニストの「ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)」などといった名だたるミュージシャンと仕事を共にしており、ソロでも精力的に活動しておりソロ・アルバムを数枚リリースしています。
ソロ・アルバムでは3度もグラミー賞に輝いており、スーパー・ベーシストとしてリスペクトされています。

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Yamaha TRBJP2

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まとめ

いかがでしたか?

今回は「6弦ベースの魅力と超絶テクニックで弾きまくる6弦ベーシスト10人」をご紹介させていただきました。
6弦ベースに焦点を当てた少々マニアックな内容となってしまいましたが魅力が伝われば嬉しいかぎりです。

今回のまとめ
  1. 6弦ベースは音域を拡張するといった概念の元、誕生したエレクトリック・ベース!
  2. 6弦ベースの魅力は音域だけでなく、奏法や考え方の可能性がたくさん詰まっている!
  3. 6弦ベーシストは個性やオリジナリティがあるプレイヤーが多く、とても刺激的!

以上が今回のまとめになります。
6弦ベースってなんだか敷居が高いような気もしてしまいますが、使うことでプレイの幅が広がり、個性やオリジナリティを追求できることは間違いありません。

今回の記事によって、今まで多弦ベースに興味がなかった方に少しでも魅力が伝わったり、興味を持つきっかけになってくれれば嬉しいです。
また、モチベーションの向上であったり、何かしらの刺激を受けていただけると僕も本望です!

今回ご紹介したベーシストは海外のジャズ・フュージョンジャンルで活躍されているベーシストが多かったので、次回はロック・ベーシストや日本の素晴らしい6弦ベーシストたちなども追ってご紹介していければと思います!
楽しみにしていていただけると嬉しいです!

ABOUT ME
Haru
Haruです!四六時中ベースのことを考えている変態貴公子。BASSISではこれまでエレキベースを通じて経験したことや感じたことを思いのまま書いています。1年の半分は口内炎と戦いながら生きています・・・。