あの超絶バキバキスラップでお馴染みのヴォイテク・ピリホフスキ大先生が来日だって!?
抜け駆けなんてずるい!!!!ホロも連れてってよ〜!!!
ということで、今回はイシバシ楽器主催「Wojtek Pilichowski & Adrian Maruszczyk BASS Work Shop」に参加してまいりました!
- Maruszczyk Instrumentsのベースが気になる方
- Wojtek Pilichowski氏のベースプレイが好きな方
- 惜しくもイベントに参加することができなかった方
スラップマシーンとも称される超絶ベーシスト「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」の来日と、近年注目を集めているポーランド発のブランド「Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)」のイベントとだけあってイベントは大盛況でした。
それでは、さっそくイベントレポートをご紹介していきたいと思います!
イベント概要

出演:Wojtek Pilichowski&Adrian Maruszczyk
- 2018年10月15日(月) 19:00 開演
- 2018年10月16日(火) 19:00 開演
イシバシ楽器池袋店・店内特設ステージ
イシバシ楽器渋谷店・店内特設ステージ
ヨーロッパを中心に活躍するベーシスト、スラップマシーンこと「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」と、イシバシ楽器が代理店を務める「Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)」の創設者である「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)」の二人による夢のBASS Work Shopです。
会場のイシバシ楽器店内に入る前からドキドキして足はガクガクでした・・・笑
イベントレビュー
今回の「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」と「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)」によるBASS Work Shopですが、計2日間のイベントでした。
私は10月15日(土)の方のイシバシ楽器池袋店で開催された方に参加しました。
イベントでは、まさかの最前列で観覧することができたので、さっそくイベントレビューを詳しくご紹介していきたいと思います!
Wojtek Pilichowski&Adrian Maruszczykが会場に登場!

写真を見てわかる通り、最前列でイベントを観覧することができました。
尊敬しているベーシストということもあって登場まで緊張していたのを覚えています。
そして待つ事数分、ついに「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」と「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)」が会場に登場しました。
登場後、ベースを構えながら「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)」が踊りだし、笑いながら私もテンションが上昇したのを覚えています。笑
ヴォイテクさん背が高くて顔小さい!しかもクールキャラ!
YouTubeやInstagramで2人をよく見てたけど、生で見ると印象が違う!!
「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」はお馴染みのπのインレイが指板に刻まれているベースを構えると、2人の演奏がついに始まりました。
Wojtek Pilichowski&Adrian Maruszczykによるベースバトル!
主催のイシバシ楽器のサイトでも以下のように書かれている通り、「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」と「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)」の2人による演奏とJAMは圧巻でした!
マルシュテック社長のエイドリアン氏と、ポーランドを代表する“スラップ・マシーン”ことヴォイテク氏の夢の競演!欧州最強ベーシストによるバトルを見逃すな!!
引用元:イシバシ楽器「Wojtek Pilichowski & Adrian Maruszczyk BASS Work Shop」
YouTubeに当日の動画をアップされている方がいましたので、見ていきましょう!
「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)」が中域の強い優しいサウンドなのに対して、ハイがジャリっと尖ったドンシャリサウンドを「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」が奏でます。
音域をしっかり分離することで、ベース2人のアンサンブルがより纏まりのある美しいものになっているということは明白ですね。
YouTubeやInstagramなどの動画を見ていると海外のプレイヤーがベース2本だけでセッションするのをよくかけますが、やはり生で見る臨場感、緊張感、迫力は動画とは全く違いました。
ただ弾くだけではなくて、楽しんでセッションしているのが伝わってきます!
「Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)」のYouTubeチャンネルでもアップされているお馴染みの超絶スラップ曲!
イギリスのフュージョン・バンド「Level 42(レベルフォーティートゥー)」でメインボーカル&ベーシストを務める「マーク・キング(Mark King)」と同様、「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」も親指にプロテクターを装着します。
いかにも「これからスラップします!」というような空気が流れ、会場のボルテージも一気に上がります。
突き刺さるような高域と硬く芯のある低域のサウンドにウットリ・・・。
これがヴォイテクピリホフスキのスラップかあー!!!生で拝めてこれほど耳が幸せなことがあるだろうか。笑
そして3曲は、先程の超絶スラップとは違った曲調になっています。
スラップではあんなにバキバキとしたドンシャリサウンドを奏でていた「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」ですが、こんなにも柔らかい音を出すギャップに会場にいた多くの人が引き込まれたはずです。
セッティングは基本ドンシャリのようですが、奏法を変えることによって曲の雰囲気に合わせた音を出してることがわかります。
親指で優しく爪弾くことで角のない丸い音が出ていますよね。
そういった繊細なニュアンスが、この曲の雰囲気をかなり盛り上げています。
また、「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)」によるパームミュート奏法もいい味が出ており、オーディエンスとの掛け合いもあり会場をより一層盛り上げていました。
言うまでもなくベーシストの鏡ですね!
私も含め多くのベーシストからリスペクトされ、フォロワーがたくさんいるのも改めて頷けます!
Wojtek Pilichowski&Adrian Maruszczykのサインゲット!

なんと今回のBASS Work Shopですが最後にじゃんけんがあり、勝つと「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」と「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)」2人のサイトがもらえるというイベントがありました。
運が良いことにじゃんけんを勝ち抜き、御本人の手からサインを頂くことができました。


さらに2ショットも撮らせていただき、拙い英語を使いながら少しお話させていただきました。
とても有意義な時間を過ごすことができ大変満足しています。
ベースのモチベーションも凄く高まってハッピー!
Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)のプレイについて

さて、イベントのレビューも終わったところで、憧れの1人であるWojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)のプレイについて振り返っていきたいと思います!
音作りについて!ミドルが抜けているドンシャリサウンド
「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」の音作りは、ドンシャリで気持ち良いサウンドが特徴です。
ドンシャリと言えば「マーカス・ミラー(Marcus Miller)」を連想すると思いますが、彼のドンシャリとはまた違ってミドルのコシがあるバキバキと言った感じです。
「ミドルが抜けているドンシャリサウンド」と言えば近い表現になりますが、一見矛盾していうように思えます。
イメージしやすいのが、トレブルとベースをブーストしたドンシャリサウンドによるメイプル指板とエボニー指板での音色の違いです。
「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」はご存知の通りエボニー指板のベースを好んで使っており、彼のシグネイチャーモデルもエボニー指板の仕様が多いです。
メイプル指板によるドンシャリとはまた違い、密度の濃いサウンドが特徴と言えます。
スラップマシーンの異名を持っており、その名の通り彼の放つ高速スラップは圧巻で、機械のような性格なリズムとは裏腹にとても力強いモーションで音を奏でます。
奏法について!ベースは打楽器と言わんばかりの演奏スタイル
奏法はなんといってもスラップです!
スラップは弦を叩く「サム(サムピング)」と弦を引っ張る「プル(プラッキング)」による奏法スタイルです。
基本はこのサム(サムピング)とプル(プラッキング)を織りなすことでフレーズを構築し、弾くのですが様々な小技が存在します。
- サムピング
- プラッキング
- レフトハンド・ヒッティング・ミュート
- ダウン&アップ
- ロータリー
- ダブルプラッキング
- ロータリー+ダブルプラッキング
- トリプルプラッキング
etc…
「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」は中でも「レフトハンド・ヒッティング・ミュート」や「ダブルプラッキング」などで奏でられるゴーストノートをフレーズの中にギュッと詰め込んでいます。
また、複数の弦を同時に弾き、和音を織り交ぜでコード感も出しているのが特徴的です。
親指のプロテクターについて!プラスチック素材のリング
本記事でも上述しましたが、「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」は親指にイギリスのフュージョン・バンド「Level 42(レベルフォーティートゥー)」でメインボーカル&ベーシストを務める「マーク・キング(Mark King)」と同様と思われるプロテクターを使用しています。
BASS Work Shop後に少しお話を伺うことができたのですが、親指につけているのはやはり「親指を守るプロテクター」のようでした。
親指とプロテクターを触らせていただいたのですが、「マーク・キング(Mark King)」のようなガムテープではなく下写真のようなプラスチック素材のしっかりとしたリングでした。

親指も皮も硬く、いかにも熟練された逞しい指をしており、あのアタック感があるスラップサウンドが出てくるのかと思うと納得でした。
おすすめ動画を紹介!シビれるベースサウンドに注目
ほんとセンスあるフレーズと高速で奏でられるスラップサウンドにシビレます!
Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)について

今回の「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」と「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)」によるBASS Work Shopですが、Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)と正規輸入代理店を務めるイシバシ楽器主催のイベントでした。
Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)はイシバシ楽器で2016年頃から本格的に輸入展開され、注目されているヨーロッパブランドの1つです。
そこで、イベントレビューの後になってしまいますが、今回のイベントの主役でもあるMaruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)の魅力についてご紹介させていただきます!
Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)はポーランドの楽器メーカーになります。
ポーランドは地図をご覧の通りヨーロッパの中央に位置しており、実は隠れた「ベース大国」と言われています。
多くのエレクトリックベース工房を輩出しています。
- Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)
- Mayones Guitars(メイワンズ)
- Zakrzewski Basses(ザクゼウスキー)
etc…
主なメーカー例になってしまいますが、この他にもポーランド国内には多数の工房があります。
日本の楽器屋でもよく見かけるブランドがあるのではないでしょうか?
それでは、ポーランドの楽器事情が理解できたところで、Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)を筆頭に多くのミュージシャンから支持を集めるMaruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)の製品を少しご紹介していきます!
FROGシリーズ

Frogシリーズは「Frog Omega」「Frog Beta」という2機種があります。
弦数も4弦、5弦、6弦など様々でピックアップやプリアンプ、ハードウェアなどがバリエーション豊かなのが特徴です。
セットネック構造になっているため、サステインとレスポンスの両方が得られ均一なトーンや生み出せます。
FROG HEADLESSシリーズ

こちらはFrogシリーズのヘッドレスモデルになります。
その名の通りヘッドがないのでヘッドとの共鳴がなく、明瞭でアンサンブルの中でも前に出るサウンドを得られます。
スルーネック、セットネック、ボルトオンネックから選ぶことができ、好みに合わせた仕様が選べます。
PADDOCKシリーズ

PaddockシリーズはFrogの進化形とされており、シングルカット構造を採用しています。
シングルカットになっていることで、サステインが向上しておりどのポジションでも均一なトーンが得られます。
Frogシリーズと同様、人間工学に基づいて考えられたボディ形状でストレスなく演奏することが可能です。
ELWOOD ABSOLUTIONシリーズ

Elwood Absolutionシリーズはジャズベタイプの形状をしています。
アクティブやパッシブだけでなく4弦、5弦、6弦と様々な仕様で製作可能のため好みに合わせてカスタムオーダーができます。
もちろんピックアップやハードウェアのカラー、ボディフィニッシュやレフティ仕様なども受け付けているようです。
SPUTNIKシリーズ

Sputnikシリーズは最高級シリーズのバリエーションです。
こちらも他シリーズ同様、4弦~6弦までの製作を可能としており、人間工学に基づいたシングルカット構造となっています。
厳選されたトーンウッドを使用していることでハイエンドらしい高級感溢れる見た目になっているのも魅力です。
BASSIS(ベーシズ)のHaruもMaruszczykユーザー
ここまでMaruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)のベースについてご紹介してきましたが、他のベースメーカーと一味違うのは、「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)社長が現役のベースプレイヤー」だという点です。
正規輸入代理店を務めているイシバシ楽器の特集ページでも以下のように書かれています。
35年以上の間、私は音楽と、音楽に関わることすべてに打ち込んできました。ライブ演奏やスタジオワークでは、様々な楽器やアンプ、その他の機材を扱う機会に恵まれました。そして多岐にわたる実験と研究の結果、トーンウッドやピックアップ、ハードウェアや弦といった分野に関して、沢山の経験を得たのです。 その間に蓄えた知識によって、最高の機能性・トーンとコストパフォーマンスを併せ持った楽器・アンプ・その他周辺機器の製作が可能になりました。絶え間ない製品の開発と改良は、私の最優先事項となるでしょう。
引用元:イシバシ楽器「Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)」
BASS Work Shopのイベントでも、Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)社長自らが以下のように語っていました。
プロのベーシストとしての長年の経験から、ベーシストたちが求めるものを理解した上で作られたベース、それがマルシュテックのベースです!
紹介したベース、さらに動画を見ていただければわかると思いますが、幅広い音作りが可能です。
実は、BASSIS(ベーシズ)のHaruもMaruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)のFROG HEADLESSシリーズを一時期所有しておりました。
Twitterに演奏動画がアップされているのでサウンドに興味を持った方は是非ご覧になってみて下さい!
数年前の動画ですが、レスクレイプールはやはりカッコいいです😆#ベース #弾いてみた pic.twitter.com/SDKuV8f7GF
— Haru (@HARU_BASSIS) 2019年1月12日
Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)のベースに興味を持った方は下記リンクより正規輸入代理店を務めているイシバシ楽器の販売サイトに飛べるのでチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
今回はイシバシ楽器で開催された「Wojtek Pilichowski & Adrian Maruszczyk BASS Work Shop」について参加レポートを書かせていただきました。
後半には、私の好きなベーシストの1人である「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」と使用ベースである「Maruszczyk Instruments(マルシュテック・インストゥルメンツ)」についても紹介させていただきました。
本記事を読んでいただいたことで、少しでも興味を持っていただけたら私も嬉しいです。
- Maruszczyk Instrumentsはポーランドの楽器メーカー!
- スラップマシーンことWojtek Pilichowskiは超絶プレイ!
- Wojtek Pilichowski & Adrian Maruszczykの今後に注目!
今回のまとめは以上になります。
おまけになりますが、2人の「日本に行くぞ~!」という気合の入った動画を見つけました!笑
今回のイベント直前に撮られたものだと思われます。
2人の美しいアンサンブルと人柄を堪能することができます!
今回の記事で、イベントに参加できなかった人に少しでも当日の様子と「Wojtek Pilichowski(ヴォイテク・ピリホフスキ)」と「Adrian Maruszczyk(エイドリアン・マルシュテック)」の魅力が伝わればと思います!
参考になったという方は是非シェアをお願い致します。
