こんにちは、ベーシストのHaru(@HARU_BASSIS)です。
「ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)の再来」と言われるカメルーン出身のベーシスト「リチャード・ボナ(Richard Bona)」がブルーノート東京でライブを行いました。
- 2018/11/8(木)
[1st]Open5:30pm Start6:30pm
[2nd]Open8:20pm Start9:00pm - 2018/11/9(金)
[1st]Open5:30pm Start6:30pm
[2nd]Open8:20pm Start9:00pm - 2018/11/10(土)
[1st]Open4:00pm Start5:00pm
[2nd]Open7:00pm Start8:00pm - 2018/11/11(日)
[1st]Open4:00pm Start5:00pm
[2nd]Open7:00pm Start8:00pm
ライブは11月8日(木)~11日(日)の計4日間の公演で、BASSIS(ベーシズ)の2人も見に行ってきましたので、当日の様子とライブレポートを紹介したいと思います!
- 惜しくもライブに参加することができなかった方
- 当日の様子や使用機材について知りたい方
- リチャード・ボナ(Richard Bona)が好きな方
僕たちがライブを見に行った11月11日(日)は4個の1を4弦ベースに見立て「ベースの日」とも言われており、スペシャルベースクリニック催されました!
スペシャルベースクリニックの参加レポートは別記事で詳しく書いているので気になる方はご覧になってみて下さい。

それでは、ブルーノート東京で行われた「リチャード・ボナ(Richard Bona)」のライブをレポートしていきたいと思います!
目次
リチャード・ボナとは?

プロフィール
リチャード・ボナ(Richard Bona)は西アフリカのカメルーン出身のジャズ・フュージョンベーシストです。
元々は、カメルーン第二の都市であるドゥアラのジャズ・クラブでギターを演奏していたようですが、フュージョンミュージシャンでベーシストであるジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)のアルバム「ジャコ・パストリアスの肖像」と出会い、ベースに転向したようです。
その影響もあり、プレイスタイルはジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)のようなミドルが強いサウンドと指弾きによる細かいゴーストノート、高速パッセージなどが随所に見られます。
その後、ベーシストとして多数のセッションや著名アーティストと活動を経てアルバムなども数々のベスト・セラー、アルバムをリリースしています。
その活躍を称賛してリチャード・ボナ(Richard Bona)を「ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)の再来」と謳う人も多くいます。
ここ数年間はアフリカ・サウンドとキューバン・サウンドを融合したユニットである「マンデカン・クバーノ(Mandekan Cubano)」での公演が続いており、多方面で精力的に活動している。
また、超絶ベーシストであるのはもちろん、彼の暖かい歌声に惹かれる人も多く同業者であるベーシストだけでなく様々なオーディエンスを魅了しているのも確かです。
ディスコグラフィ
タイトル | 発売年 | 注釈 |
---|---|---|
Scenes from My Life | 1999 | Columbia/Sony Music |
Reverence | 2001 | Columbia/Sony Music |
Munia: The Tale | 2003 | Verve Records/Universal Music Jazz France |
Tiki | 2005 | EmArcy |
Bona Makes You Sweat [live] | 2008 | EmArcy |
Ten Shades of Blues | 2009 | EmArcy |
Bonafied | 2013 | Universal Jazz France |
当日の様子

ライブを見に行った11月11日ですが、「ベースの日」ということもあり「リチャード・ボナ(Richard Bona)」によるスペシャルベースクリニックも開催されていました。
そんなベーシストにとって記念すべき日だったということもあり、会場にはベースケースを背負った人が多くいたのを覚えています。
ベースの日とは
11月11日。縦に真っ直ぐな棒が4本…これって4本の弦に見立てれば、まさにベース!
「ベースの日」とは、どうしたら「ベースがさらに市民権を得られるか」を考えてみたり・・・
どうしたら「ベースという楽器のすばらしさを知ってもらえるか」を考えてみたり・・・
「ベースという楽器を通して、音楽とふれあえるきっかけをもっと作っていこう!」という日です。bassday_diploma2013年の11月11日に、J-WAVE「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」の番組企画で提案したことからはじまり、2014年に音楽クラウドファンディングサービス「J-CROWD MUSIC」を通じて集まった賛同者(ベースの日制定委員会)のメンバーと共に、日本記念日協会に申請。
2014年12月10日、日本記念日協会に「ベースの日」として登録されました。2015年から毎年、
音楽のボトムを支える“ベース”を愛する人たちと、
11月11日を、音楽の楽しさを分かち合う日にしていく。それが、「ベースの日」の目的です。
引用元:ベースの日制定委員会「ベースの日とは」
ベースの日について詳しく書かれている「ベースの日制定委員会」にも以上のように書かれています。
そんなベーシストにとって大切な記念日に「リチャード・ボナ(Richard Bona)」のライブを見れるのはとても感慨深いと思いました!
バンドメンバー

当日は以下のメンバーでした。
- Richard Bona(b,vo) リチャード・ボナ(ベース、ヴォーカル)
- Dennis Hernandez(tp) デニス・エルナンデス(トランペット)
- Ciro Manna(g) シロ・マンナ(ギター)
- Michael Lecoq(key) ミッシェル・ルコック(キーボード)
- Archibald Ligonnière(ds) アーチバルト・リゴニエール(ドラムス)
当日の機材
リチャード・ボナ(Richard Bona)と言えば、「フォデラ・ギターズ(Fodera Guitars)のシングル・カット」のベースを使っているのが印象的ですが、当日は近年使っている「The KILIMANJARO」という5弦ベースを使用していました。
過去にもフランス発ハイエンド・ベース「アクイリナ(Aquilina Basses)」の5弦ベースを使用していたので、シグネイチャー・モデルを出したのかと思ったのですが、ヘッドに「KILIMANJARO」と書いてあるので「アクイリナ(Aquilina Basses)」のベースではないようです。
アンプはイタリア発のハイクオリティ・ベースアンプメーカー「マークベース(MARKBASS)」でシグネイチャー・モデルである「Little Mark Ninja」でした。
エフェクターは普段よく使用しているマルチエフェクターではなく、コンパクトエフェクターを使っており飛び道具的な感じで使用していました。
ベース
リチャード・ボナ(Richard Bona)のトレードマークとも言える「フォデラ・ギターズ(Fodera Guitars)」のシングル・カット5弦ベース。

NAMM 2013で「Best of show」を獲得しているフランス発ハイエンド・ベース「アクイリナ(Aquilina Basses)」の5弦ベース。

今回のライブで使用していた「キリマンジャロ(The KILIMANJARO)」の5弦ベース、詳しいスペックなどは未だ不明。
詳しいことは分かりませんが、ベースアンプメーカー「マークベース(MARKBASS)」で作られたリチャード・ボナ(Richard Bona)のシグネイチャー・モデルとも言われているようです。

アンプ
アンプ・ヘッドにはイタリア発のハイクオリティ・ベースアンプメーカー「マークベース(MARKBASS)」の「Little Mark Ninja」を使用。

スピーカー部のキャビネットには同メーカーのシグネイチャー・モデルである「NewYork 122 Ninja」を2段積んでいました。

別で行われたスペシャルベースクリニックでは上の「NewYork 122 Ninja」の他に「Traveler 121H NINJA」もステージに置かれていました。

エフェクター
エフェクターはしっかりと見ることができませんでしたが、以下は使っていたのが確認できました。

■ループステーション

■リミッター/エンハンサー

■ヴィブラート

■ポリフォニック・オクターブ・ジェネレーター

■アナログイディレイ
この他にもボリュームペダルと黒いコンパクトエフェクターを使用していましたが、メーカーまで確認することはできませんでした。
過去のペダルボードを調べてみるとコンパクトエフェクターだけではなく、Roland の「V-BASS」やBOSSの「ME-50」などマルチエフェクターを使うこともあるようです。
セットリスト

11月11日(日)のセットリストではないのですが、11月8日(木)のセットリストがブルーノート東京ホームページに載っていました。
僕が参加した11月11日(日)の1stのECはバンド演奏ではなく、リチャード・ボナ(Richard Bona)本人がルーパーを使って即興で曲を作っていました。
当日の様子がYouTubeでも少し公開されていました。
- KALABANCORO
- TE MISEA
- PLEASE DON’T STOP
- DREAMLAND
- SHIVA MANTRA
- TEEN TOWN
- EYANDO
- TUMBA LA NYAMA
- EC:DIBA LA BOBE
- KALABANCORO
- TE MISEA
- PLEASE DON’T STOP
- DREAMLAND
- SHIVA MANTRA
- TEEN TOWN
- EYANDO
- TUMBA LA NYAMA
- EC1:DIBA LA BOBE
- EC2:IMPROVISATION
さらに、まさか「TEEN TOWN」が聴けるなんて夢にも思っていませんでした・・・!(期待はしていました笑)
僕の好きな曲でもあるリチャード・ボナ(Richard Bona)の「PLEASE DON’T STOP」、とても良い曲なので興味のある方は是非聴いてみてください!
オリジナルカクテル「キリマンジャロ(KiLiMANJARO)」
ブルーノート東京では、「本日の公演アーティストにちなんだスペシャル・カクテル」を飲むことができます。
リチャード・ボナ(Richard Bona)の公演では「キリマンジャロ(KiLiMANJARO)」というオリジナルカクテルでした。
「まるでキリマンジャロを登るよう」とイメージしてリチャード・ボナ(Richard Bona)本人が称した一杯のようで、ピスタチオが香るミルクティーにバナナとオレンジをプラスしたフルーティーなお酒となっていました。

もちろん、僕も「キリマンジャロ(KiLiMANJARO)」を注文し、素晴らしい演奏の中で美味しいお酒を飲みました。
ブルーノート東京は料理やドリンクが美味しいので、そういった面でも素晴らしいライブハウス、ライブホールだと思っています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はベースの日である2018年11月11日(日)にブルーノート東京で行われた「リチャード・ボナ(Richard Bona)のライブ」についてレポートを書かせていただきました。
やはり、ライブに行く度に思うのですが、CDやレコードなどで聞く音楽と生演奏は全く違います。
当然のように、音の振動や圧力による迫力がありますしCDやレコードなどでは聞き取ることが困難な細かいニュアンスも自然と聞こえてきます。
何より、ミュージシャンやアーティストのパワフルな演奏がさらに気持ちを高ぶらせてきます。
ライブ会場へ足を運ぶのは音楽人生にとってとても大切なことだなと改めて実感する内容でした。
- 当然だがリチャード・ボナ(Richard Bona)は半端なく上手い
- ベースだけでなく1人で色々なアンサンブルを作れてしまう
- ライブへ足を運ぶ面白さを再発見できたライブの内容だった
以上が今回のまとめになります。
今回のライブレポートが少しでも当日参加できなかった方の参考になれば幸いです。
また、楽器を演奏したり楽しむ再発見やモチベーションの向上につながることを願います。
少しでも参考になった、役に立ったと感じていただければシェアをしていただけると嬉しいです!
